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映像ジャーナリスト 鍋 潤太郎の随筆による、ハリウッドVFX情報をいち早くお届けします。

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~海外で働く映像クリエーター  ハリウッドを支える日本人~





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鍋 潤太郎 (著), 平谷 早苗 (編集)
出版社: ボーンデジタル (2008/9/19発売) 価格: ¥3,990

本書は、雑誌「CGWORLD」の人気連載「海外で働く1、2」(2001~2005)、「Beyond Japan」(2005~2007)、「Boarding Pass」(2008~)に掲載された、海外で働く映像クリエーターたちへのインタビュー記事の一部を再編集したものです。



下記の皆様のインタビューが掲載されております:

※所属先は取材当時のものです。
佐藤 篤司さん / Animation Supervisor - Weta Digital Ltd
粥川 祐賀さん / Producer - Cente Service Corp
山下 祐一郎さん / Senior CG Artist - Asylum Visual Effects 
 
中島 聖さん / Senior Artist - Rhythm&Hues Studios 
岡嶋 芳昭さん / Imagica Corp of America 
黒澤 尉志さん / North American Online Producer - Square Enix USA Inc
有馬 真作さん / Effects Technical Director - Dreamworks Animation SKG
寺島 真樹子さん / International Operations Manager - Production I.G. USA LLC
清野 晶宏さん / Chief Engineer, Graphics System - Imagica Corp of America 
今泉 隼介さん / CG Artist - Sight Effects Inc
星 まり子さん / Assistant Animator - PDI/DreamWorks
長土居 政史さん / Movie Director, Film Maker
石原 晋さん / QA Specialist - Autodesk Inc
村本 浩昭さん / Senior Environment Technical Director - Framestore 
三橋 忠央さん / Lead Color&Lighting Technical Director - ESC Entertainment 
瀬尾 篤さん / Senior Lighting Artist - Electronic Arts, Inc
石渡 由起子さん / Compositor - Rhythm&Hues Studios
野口孝雄さん / Character Designer - Sony Pictures Imageworks 
前田俊之さん / Assistant Digital Matte Artist - ILM 
トレーシー・堀江さん / Animator - Tippett Studios 
岡野 秀樹さん / Effects Technical Director / Rhythm&Hues Studios
折笠 彰さん / CG Supervisor - Cafe FX 
溝渕 真人氏 / 2D&3D Artist - Pixel Liberation Front
伊藤 頼子さん / Visual Development Artist - PDI/DreamWorks
松本 憲明さん / CG Artist - EntityFX 
岡田 一起さん / Software Programmer / Sega Studio USA 
慎 とも子さん / Compositor - Weta Digital 

行弘 進さん / Digital Matte Artist - ILM
松原 正一さん / Digital Artist - Digital Domain
木村 匠さん / Lighter - DreamWorks Animation SKG 

横山智佐子さん / Film Editor
栗林 孝さん / Technical Director - Sony Pictures Imageworks
小山 誠さん / Character Animator - ILM 

佐々木 稔さん / Motion Graphics Designer - Cafe FX  
東田 あすかさん / Lighting Technical Director - Digital Domain
吉田 輝之さん / Senior Technical Director - Sony Pictures Imageworks
山本 原太郎さん / Surfacing Artist - PDI/DreamWorks
長谷川 祥さん / Senior Effects Technical Director - Sony Pictures Imageworks
笠井 睦子さん / CG Artist, Asset Artist - Pandemic Studios
大塚 俊秦さん / Effects Technical Director - Giant Killer Robots
須藤 秀希さん / Animation Director - Sprite Animation Studios
鈴木 秀一さん / Modeler, Visual Artist - R!OT Pictures 
賀山 未来さん / Lighting Artist - Electronic Arts 
五十嵐 敦史さん / Digital Artist - Digital Domain
阪上 伸正さん / Video&Film Cameraman, Actor, DP, Director, Photographer
渡辺 潤さん / Digital Artist - Digital Domain 

大坪 みどりさん / Freelance Compositor
上杉 裕世さん / Senior Digital Matte Artist / ILM

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   過去記事はこちらからどうぞ 全目次 
 


 

著者に無断での転載、引用は固くご遠慮下さいますよう、お願い申し上げます。

転載や引用をご希望の方は、お問い合わせページよりご連絡下さいませ。

(C)1998-2009 All rights reserved  鍋 潤太郎


 

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<絶賛発売中>ハリウッドCG業界就職の手引きcghollywood.jpg   海外をめざす方の必読本!


 



[会場となったLos Angles Film School]


ACM SIGGRAPHの地方分科会の一つで、ロサンゼルスにある"LA SIGGRAPH"では、毎月、月例会として、新作映画のお披露目やメーキング講演や、目新しいテクノロジーの紹介などさまざまな直近のテーマで業界関係 者を招いた催しが行われている。月例会は会員だけでなく、20ドルを支払えば誰でも参加できる。会員として年会費40ドルを納めれば、毎月の月例会の参加 費は無料となる。

 新年度(米国では9月が新年度だ)として最初の月例会は、この夏に開催されたニューオリンズでのSIGGRAPH2009のコンピューター・アニメーション・フェスティバルにおいて、期間中の夜に上映された「イブニング・シアター」を、ここハリウッドで特別上映した。

 同フェスティバルには、世界中から770本の応募作品が集まり、13名のノミネーション審査員と、15名の本選審査員による審査を潜り抜けて選ばれた135作品に加え、招待作品等が上映された。

 1999年以降、アカデミー賞の主宰でおなじみ米国映画芸術科学アカデミーは、同フェスティバルを「重要な映像フェスティバルの1つ」として認定してお り、毎年の受賞作品がアカデミー賞の短編アニメーション部門でもノミネートされている。昨年度は、ベストショウ部門を受賞した『Oktapodi』が、ア カデミー賞最優秀短編アニメーション部門にノミネートされた事は記憶に新しい。

 今年の同フェスティバルにおける各章の受賞は次のとおり:
 ★最優秀作品賞(Best in Show) 『French Roast』(仏 The Pumpkin Factory)
 ★審査員特別賞(Jury Award) 『Dix』 (米 BIF Production & The Mill )
 ★審査員名誉賞(Jury Honorable Mention) 『Alma』(スペイン Rodrigo Blaas, Cecile Hokes)
 ★学生賞(Student Prize) : 『Project: Alpha』(デンマーク The Animation Workshop Denmark )
 ★良く出来たウソで賞(Well Told Fable) : 『Unbelievable Four』(米 Sukwon Shin, In Pyo Hong)

 来年のアカデミー賞では、『French Roast』がノミネートされる事が予想され、今から期待が寄せられている。

 さて、今回の月例会は、ニューオリンズで開催された同フェスティバルの一部をLAにいながら堪能できるわけで、筆者のように今年はシーグラフへの参加を断念した人々にとって、非常にありがたく嬉しいイベントであった。
 この日の会場は、ハリウッドにあるLAフィルム・スクールの試写室。この場所は、LA SIGGRAPHやVESフェスティバル等、映像関連のイベントやコンファレンスによく使用される事も多い、THX仕様の試写室である。

 開演前には懇親会が行われ、飲み物とピザが食べ放題。参加者は久しぶりの友人との再会や情報交換など、親睦を深めていた。

 さて、7時半になると、いよいよイベントの幕開けとなった。まず、主催者側の挨拶の後、ニューオリンズの同フェスティバルの「イブニング・シアター」と同様、「Juried Reel」「Curated Reel」の2カテゴリーが上映された。
 では、この日の上映作品から、筆者の独断と偏見により、個人的に印象に残った作品の数々をここでご紹介したいと思う。

 特に今年はシーグラフへの参加を見合わせた方も多かったと思うので、皆さんのご参考になれば嬉しい。

○『Sillhouettes of Jazz』 スイス Dominik Käser, Martin-Sebastian Senn、他
 スイスの5人のアーティストによって制作された、Jazzの地であるニューオリンズにちなんで作られた作品。
 往年のJazzの名曲にあわせて、バーチャル・ミュージアムにあるオブジェのシルエットが角度によって楽器になったり、ダンスをする人々の形になったりする印象的な作品。
 受賞は逃したが、最優秀作品部門にもノミネートされていた。下記のサイトでも鑑賞可能である。
 オフィシャル・サイト : http://www.silhouettesofjazz.com/?req=watch

○『Pigeon: Impossible』 アメリカ Lucas Martell
 鳩(pigeon)と『ミッション』の英語発音が似ている事をパロって制作されたコメディ作品。間抜けなエージェントが鳩にエサを与えているうち、大事な武器コントローラーが入ったカバンを鳩に取られてしまい、さぁ大変というお話。
 http://www.pigeonimpossible.com/
 YouTubeで観られる予告編: http://www.youtube.com/watch?v=OdNdW-BatwI

○『Project: Alpha』 デンマーク The Animation Workshop Denmark  
 今年の学生部門に輝いた作品。宇宙飛行士のトレーニングを受けるべく、”採用”された猿。様々なトレーニングを受ける様子がおかしい。
 任務を終えて地球に戻った彼は、偶然野生のサル達に遭遇。そこで彼が起こしたある行動とは…?
 コミカルで笑える、デンマークのアニメーション・ワークショップの作品
 http://www.animwork.dk/

○『Evian "Skating Babies"』 イギリス MPC
 ロンドンのMPCによる、エヴィアンのCM。沢山の赤ん坊が、ヒップホップの名曲 『Rapper's Delight』に合わせてローラースケートのアクロバット妙技を繰り広げる。134人の赤ん坊を撮影、体をCGで制作し合成したとという複雑なポスプロ は、まさに「根気」の成せる技。
 YouTubeで観られる本編: http://www.youtube.com/watch?v=T_UxhPbMyy8

○『The Spine』  カナダ  Chris Landreth
 結婚26年、倦怠期を迎え生活に疲れた初老の夫婦の人間模様をシュールに描いた作品。
 CGはトロントのC.O.R.E. Digital Picturesが担当。
 監督のChris Landrethは95年に『Bingo』でアカデミー賞にノミネート、『Ryan』 (2004)では受賞した人物である。
 オフィシャル・サイト http://films.nfb.ca/the-spine/

○『Toshiba time sculpture』 イギリス The Mill
 さまざまな人物のアクションをバレット・タイムで捕らえ、それをシンクロさせて合成。10人近い異なるアクションのバレット・タイムが一堂に介した
 映像は圧巻で、印象的な英国東芝のCM。今年の第7回VESアワードのCM部門でもノミネートされていた作品。ポスプロはThe Millが担当。
 英国東芝のサイト http://www.toshiba.co.uk/upscaling-range/
 YouTubeで観れる本編: http://www.youtube.com/watch?v=19ixsGj_9_s

○『Barclay card 'Waterslide'』 イギリス The Mill
 イギリスのクレジットカードBarclayのCM。会社員がウォーター・スライダーに乗って家に帰るというコミカルな内容だが、スライダーの多くは実写で、
 撮影が困難な部分にCGが使用されている。実写部分の撮影はブラジルで行われた。ポスプロはThe Millによるもの。
 YouTubeで観られる本編: http://www.youtube.com/watch?v=1WlRcXIO5ik

○『Friends?』 カナダ Vancouver Film School
 バンクーバー・フィルム・スクールの『Friends?』の学生作品。
 緑色の「ひょろ長」と、赤色の「四角」の2人のキャラクターが公園で出会う。一緒に遊び始める2人。「四角」はチェスで遊びたいのだが、
 「ひょろ長」はそれに気が付かず、「四角」を怒らせるというコメディ。シンプルな作品だが、キャラクターの表示が面白く、場内の笑いを
 誘っていた。「空気読めよ」は万国共通か(笑)
 YouTubeで観られる本編:http://www.youtube.com/watch?v=DXsT7Q43icE& feature=PlayList&p=966E9EA9A816766E&playnext=1&playnext_from=PL&index=18

○『French Roast』 フランス Fabrice O. Joubert、Pumpkin Factory/Bibo Films
 今年の最優秀作品賞に輝いた作品で、フランスの喫茶店での出来事をコミカルに描いた作品。
 スーツ姿の紳士がカフェで悠々とコーヒーを呑んでいると、財布を忘れた!さてどうする…。
 横にいる謎の淑女、時折カフェにやってくるホームレス、そして指名手配のポスターを持ってやって来た警官を巻き込んでのトタバタ・コメディ。
 セリフがなく、アニメーションだけで展開をみせる、ストーリーテリングに長けた作品だった。
 YouTubeで観られる予告編: http://www.youtube.com/watch?v=WpQXLjh7GNM& eurl=http%3A%2F%2Fwww%2Eanimationmagazine%2Enet%2Farticle%2F10407&feature=player_embedded

○『Wilkinson "Fight for Kisses"』 フランス Wanda Productions
 フランスのヒゲ剃りシェーバーのCMで、映画の予告編風に仕上げた作品である。
 「スベスベの顔」で母親の愛情を独占するベイビーと、Wilkinsonのシェーバーでヒゲを剃り、妻を惹き付けようとする父親との、「1人の女」を巡っての熾烈なバトルが繰り広げられる。CGの完成度もさる事ながら、
 ヨーロッパのCMは、このような奇抜なアイデアの宝庫で、アメリカにもない独特のユーモアが感じられ、その発想力には驚かされる事も多い。
 鑑賞はこのサイトでも:  http://www.ffk-wilkinson.com/intl/

○ 『Alma』 スペイン Rodrigo Blaas, Cecile Hokes 
 今年の審査員名誉賞(Jury Honorable Mention) を獲得した作品。
 雪の降る中、店の中にある人形と、外から覗き込む少年が織り成す幻想的な内容。制作には2年をも費やしたという。
 ストーリーテリングに長けた演出と、美しいライティングが印象的だった。
 オフィシャル・サイト http://almashortfilm.com/

○『Unbelievable Four』 アメリカ Sukwon Shin 、In Pyo Hong 、Illusion StudioUSA
 在米の韓国人アーティスト達による政治風刺コメディ作品で、今年の『良く出来たウソで賞』を見事(?)獲得。
 ブッシュ政権当時の米政府要人4人(ブッシュ元大統領, チェイニー元副大統領, ライス元米国務長官, ラムズフェルド元国防長官)が極秘エージェントとして宇宙からの侵略者に立ち向かうという内容で、ロックバンド「ヨーロッパ」の名曲"ファイナル・カウン トダウン"に合わせて歌うコメディ。特に、ブッシュ氏がサングラスを取った瞬間の表情は絶妙で、場内は大爆笑の渦であった。
 YouTubeで観られる本編とメーキング: http://www.youtube.com/watch?v=iRRW6KoHLDY

☆その他
 審査対象とは別に、ハリウッドの大手VFXスタジオやアニメーションスタジオ等のリールも一挙上映された。
 印象的だったリールに、見せ方のプレゼンテーションに優れたILMの『ILM: Robots, Cyborgs, and the Final Frontier』や話題作を集めたDigital Domainの『Digital Domain in Review』、Sony Animationの最新作『Cloudy with a Chance of Meatballs』のハイライト・シーン、そしてピクサーの短編『Partly Cloudy』などがあった。

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