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映像ジャーナリスト 鍋 潤太郎の随筆による、ハリウッドVFX情報をいち早くお届けします。

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2月8日、ロサンゼルスのアナハイムにあるディズニー・ランドの隣に、ディズニーの全く新しいテーマ・パーク「カリフォルニア・アドベンチャー・パーク(California Adventure Park)」がオープンした。日本の各メディアでも紹介されているので、既にご存知の方も多いと思う。

しかし、それらの紹介はパークの概要やスケールの大きさ等が中心で、我々の注目すべき映像アトラクションの詳細までは網羅されていないのが現状である。ここでは、“かゆい所に手が届く”記事で定番のある本誌が、この新しいテーマパークの映像アトラクションの全容や見どころを、どこよりも速く紹介する事にしよう。


☆はじめに

 アジアからの玄関口であり、過ごし易い季候でも知られ、そして映像やテクノロジーの最先端を行くカリフォルニア州。その「カリフォルニア・リーム」をテーマに掲げ、多くの人々をカリフォルニアに誘った冒険心、アイデア、そして雄大な自然美を惜しげもなくゲストに提供する、それが、この「カリフォルニア・アドベンチャー・パーク」である。

 ディズニー・ランドの駐車場として使用されて来たスペースを利用し、総額なんと14億ドルを投入、約20万平方メートルという広大な新テーマパークを完成。ディズニーのリゾート史上最大の拡張事業となった……という事は、各メディア等の報道等で、皆さんもご存知かと思う。
 
 筆者は既にこのテーマパークが設計段階からCGによる景観シュミレーション等の最新テクノロジーを用いて施工された事等をレポートしたが、今回は更にもう1歩踏み込んで、映像関係者必見の映像アトラクションに焦点をあて、現地からの総力取材でお届けする。

☆注目の映像アトラクションを一挙紹介

 このテーマ・パークは、3つのテーマエリアから構成されている。その内の2つのエリア「ハリウッドピクチャーズ・バックロット」と「ゴールデン・ステート」に、映像アトラクションが集中している。

 ◆「ハリウッドピクチャーズ・バックロット」(Hollywood Pictures Backlot)

   まずは、「ハリウッドピクチャーズ・バックロット」からご紹介。
   ここは、文字通りハリウッドの魅力をテーマにしたエリアで、映画セッ
   トの見学や、楽しいアトラクション等が満載。ハリウッドのエンタテイ
   ンメントの真髄を堪能できるエリアである。

   ○ジム・ヘンソンのマペットビジョン3D(Jim Henson's Muppet Vison 3D)

        セサミ・ストリートのマペット・キャラクターの創造者で有名な、ジ
    ム・ヘンソンの人気キャラクターが総出演する、ものスゲェ見応えの
    あるアトラクション。

    70mm5Pのプロジェクター2台による立体の実写映像を、ポラロイド
    方式の偏光メガネをかけて鑑賞するのだが、これプラス精工なアニマ
    トロクス、そして本物の俳優の3者が織り成す「究極の3Dショウ」
    が繰り広げられる。更に上映中に、あっ!と驚く演出もあり、楽しみ
    の種は尽きない。

    3Dの立体映像を利用したアトラクションは、ライド系も含め世界中
    に存在するが、筆者の個人的な趣味では、楽しさ・演出の良さ・完
    成度を考えると、この「ジム・ヘンソン~」は最高の3Dアトラクシ
    ョンではないかと思っている。

    このアトラクションは、フロリダのディズニー・ワールド内にあるテ
    ーマパーク「ディズニー・MGMスタジオ」(Disney-MGM STUDIO)にある
    同名のアトラクションと基本的には同じものだが、わざわざ遠い東海
    岸まで足を運ばずとも、日本にも近く、映画の本拠地であるロサンゼ
    ルスで鑑賞出来るのは何よりも嬉しい。


  ○「ディズニー・アニメーション」(Disney Animation)

    ディズニーの長編アニメの舞台裏を余すところ無く堪能できる
    アトラクション。映像関係者には非常に興味深い内容で、是非
    とも訪れて欲しいアトラクションの1つである。

    建物の外観は、バーバンクにある本物のDisney Feature Animation
    のビルに似たデザインで、まるでご本家を見学しているような気分
    に浸れる。
 
    中に入ると、巨大なメイン・ホールがあり、ここでは過去に製作
    された数々の長編アニメのメーキング映像等が、四方に設置された
    巨大なスクリーンで常時上映されている。ソファーに座って、この
    映像を見ているだけでも、時が経つのを忘れてしまう程である。

    このメイン・ホールから、次の4つのカテゴリのコーナーに進む
    事が出来、盛り沢山の充実した内容になっている。

    ◎Drawn to Animation
        アニメーションのメーキング過程を、楽しいお兄さんが愉快に
     紹介してくれるミニ・シアター。鉛筆で描いたスケッチが、
     CAPSシステムにスキャンされ、デジタルで彩色される過程等
     もビデオで紹介される。

    ◎The Art of Aniamtion
          過去に製作された長編アニメの美術設定、実際の製作現場で参考
     にされた粘土クリーチャー等の、マニア垂涎の貴重な品々が展示
     してある。

     「トイ・ストーリー」の初期の設定資料もあり、ウッディとバス
     が、企画初期は違った顔・色彩だった事が見てとれる等、我々デ
     ジタル映像関係者にも非常に興味深いものがあるコーナー。

    ◎Sorcerer's Work shop
          ここでは、アニメーションの“原点”を体験できる。

          1834年に考案されたゾートロープ(スリットの入った回転する
     円柱を覗くと、中でパラパラマンガ風の絵が動く)の展示や、
     実際に自分でアニメを描いて、それをゾートロープにセット
     して、手作りアニメが体験出来るコーナーもある。

     その奥には「美女と野獣」の図書館があり、ここにも楽しい
     展示物が盛り沢山。


        ◎The Animation Screening Room

     このシアターでは、俳優のロビン・ウィリアムズがホストを
     務める「Back to Neverland」が上映されており、ディズニー
     ・アニメーションの製作プロセスや、メーキング等がコミカル
     に紹介される。場内からは、絶えず笑い声が漏れていた。


  ○「ABCソープ・オペラ・ビストロ」(ABC Soap Opera Bistro)

    ここは映像アトラクションという訳ではないのだが、興味深い
    のでご紹介しておこう。

    全米にネットワークを持つ大手テレビ局、ABCが製作する
    昼メロ番組撮影セットの中で、食事を楽しむ事が出来るという、
    ユニークなテーマ・レストランである。

    ちょっとスター気分を味わってみたい方にオススメ。
    お腹がへったら、是非こちらへどうぞ。


 ◆「ゴールデン・ステート」(Golden State)

  続いて、見応えのある映像アトラクションが集中している「ゴールデン・
  ステート」エリア。カリフォルニアの雄大な自然が忠実に再現されて
  おり、歩き回るだけでも楽しめるエリアである。

  ○「ゴールデン・ドリーム」(Golden Dreams)

   カリフォルニア文化の多様性をテーマにしたオリジナル映画で、
   女優のウッピー・ゴールドバーグがホストを勤めている。

   太古の昔から始まり、移民たちによる入植、ゴールドラッシュ、
   そして日本人移民のピクチャー・ブライドの悲劇や、2つの大戦、
   そして映画産業の繁栄やハイテク産業に至るまで、躍動的なカリ
   フォルニアの文化やライフスタイルを、感動的に描いた作品。

   70mm5Pによる大型フィルムと、大型スクリーンでの上映方式は、
   明るく鮮明な映像によって、作品自体をより説得力のあるものに
   していた。

   特殊効果を含むポスプロ作業は、映画「ダイナソー」等でおなじ
   みのTSL(The Secret Lab)が担当している。

   また、劇場自体の演出も洗練されており、おっ?と驚く斬新で
   不思議な仕掛けも隠されているので、お楽しみに。


  ○「ソアリン・オーバー・カリフォルニア」(Soarin' Over California)

   カリフォルニアの航空産業の輝かしい歴史を見せるコンドル・フ
   ラッツ(Condor Flats)のメイン・アトラクションで、このテーマ・
   パークの1番人気のアトラクションでもある。筆者が訪問した際も、
   45分待ちという人気ぶりであった。

   カリフォルニアの名所をハングライダーに乗って遊覧し、感動的な
   飛行体験を楽しめる、という趣向のライド映像。

   シアターの中に入ると、げげ、なんだこれは!という不思議な
   光景に出くわす。遊園地の絶叫マシンのような、吊り下げ式の
   10人掛けシートが9組、シアターの中に、デ~ンとブラ下がっ
   ているのである。これは、油圧式の、新方式のライドシステム。

   シートベルトを締め、いざスタートになると、観客は一斉に空中
   に吊り上げられる格好になる。すると、正面には、球を縦に切っ
   たような、巨大な半球状のスクリーンが。

   この大スクリーンに、空撮による美しい映像が映写される。

   サンフランシスコのゴールデンゲート・ブリッジをスタートし、
   ナパバレー、パーム・スプリング、ロサンゼルスのダウンタウン、
   マリブの海岸を飛行し、そして最後は夜景が美しいディズニー・ラ
   ンドの上空に戻ってくる。

   70mm15Pの大型フォーマットのフィルムを、魚眼レンズによって半
   球状のドームスクリーンに映写する方法を採用しており、その映像
   に合わせてライドが上下したり、ハングライダーのように傾いたり
   する。観客は大喜び。あたかも実際に空を飛んでいるかのような演
   出は、非常に斬新で臨場感あふれるものであった。

   この作品の特殊効果およびポスプロも、TSLによるものである。

 

  ○「イッツ・タフ・トゥ・ビィ・ア・バグ!」[バグズ・ライフ・シアター]
                   (It's Tough To Be a Bug!) [Bug's Life Theater]

   おなじみ、映画「バグズ・ライフ」のキャラクターが織り成す、3Dの
   立体映像による楽しいアトラクション。70mm5Pのプロジェクター
   2台による上映で、ポラロイド方式の偏光メガネで鑑賞する方式である。

     フロリダのディズニー・ワールド内にあるテーマパーク「ディズニー・
   アニマル・キングダム」(Disney's Animal Kingdom)にある同名の人気
   アトラクションと同じ内容であり、それがロサンゼルスにもお目見えし
   た事になる。

   全篇CGによる作品だが、CG製作はPixar社ではなく、Rhythm&Hues
   社が担当している点が興味深い。しかし、Pixar社の持つ独特の雰囲気
   は維持しつつ、Rhythm&Hues社ならではの、高度なCGが立体映像で
   楽しめる。また、映画本編には登場しないオリジナル・キャラクター
   も登場する。

   このアトラクションで感心したのは、徹底したこだわりの演出。
   ゲートをくぐって中に入る迄の通路は、映画「バグズ・ライフ」の
   冒頭部分ソックリに作ってあるし、シアターの中の内装も、アリの
   巣の中のようにデザインされている。

   また、このアトラクションでも、なぬ~~?という隠された演出
   が沢山隠されているので、どうかお楽しみに。


○おわりに

 駆け足で紹介した「“カリフォルニア・アドベンチャー・パーク”の映
 像アトラクション特集」だが、これで、必須科目は網羅出来たと思う。
 後は、是非実際に訪問して、この楽しさを肌で感じて頂きたい。

 今回は映像部分のみに焦点を置いて紹介したが、他にもまだまだ見所は
 沢山。巨大なジェット・コースターや美しいワイナリー、そして映画館
 やライブハウス、レストランやショッピングが楽しめる“ダウンタウン
 ・ディズニー”等、今回すべて紹介しきれないのが残念だ。

 このテーマ・パークは、ちょうど丸1日で回れる位の手頃な広さで、
 カリフォルニアの素晴らしさを凝縮したような、ユニークなテーマパーク
 である。それに、このパークのゲートの反対側には、あまりにも有名な、
 あの「ディズニー・ランド」があるのだ。こんな楽しい場所があるだろうか。

 今年のゴールデン・ウィークや、夏にロサンゼルスで開催されるシーグラ
 フの際に、本誌片手にワイワイガヤガヤ立ち寄ってみると、きっと楽しい
 のではないだろうか?

  オフィシャルサイト:http://www.disney.co.jp/usparks/
   
 


 
このサイトに含まれる記事は、日本のメディア向けに
書かれたものを再編し、ご紹介しています。

著者に無断での転載、引用は固くご遠慮下さいますよう、
お願い申し上げます。

転載や引用をご希望の方は、お問い合わせページ
よりご連絡下さいませ。

(C)1998-2009 All rights reserved  鍋 潤太郎

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ロサンゼルスでは、ACM SIGGRAPHの地方分化会である、"LA SIGGRAPH"の月例ミーティングが毎月第3火曜日の夜に開催されている。

場所とテーマはその時によって異なり、新しいスタジオのお披露目だったり、新作映画のメーキングだったり、新しいテクノロジーの紹介だったりする。

会員になれば、月例ミーティングの参加費は無料(但し年会費は25ドル)、一般の人でも10ドルを支払えば誰でも参加する事が出来る。

少し前の話になるが、5月の月例ミーティングでは、PDI/DreamWorks製作の新作フルCG映画「Shrek」のメーキング講演と、全米公開よりも数日早い(当時)、特別試写会が行われた。

間もなく日本でも「Shrek」が公開される。その公開時期に合わせて、その時のレポートを、読者の皆さんにお届する事にしよう。


〇PDIについて

1980年に創立されたPDI(Pacific Data Images)は、数ある米国のCGプロダクションの中でパイオニア的な存在である。

同社は1996年にDreamWorks SKG と提携し、劇場用のフルCG長編映画を製作していく事で合意。研ナオコ似のアリのキャラクターが日本で大評判(ほんまかいな)だった最初のフルCG長編作品「Antz」は世界中で$180million(216億円)を稼ぐ大ヒットとなったのは記憶に新しい。


〇2本目のフルCG映画「Shrek」

そのフルCG映画の第2弾「Shrek」が今年5月に全米で公開された。

William Steig原作の童話本をベースにした、コメディ作品である。前作の「Antz」と比較しても、かなり娯楽カラーの強い、楽しい仕上がりになっている。

これは、声優陣の顔ぶれを見ても明らかで、「オーティン・パワーズ」のマイク・マイヤーズ、人気女優のキャメロン・ディアス、コメディ俳優として有名なジョン・リスゴーという豪華な面々が出演している、鳴り物入りの作品である。

が、この映画、メチャクチャ面白く、映画を観る前にトイレに行っておかないと、笑いすぎて漏らしてしまうのでは、と思える程、大爆笑の連続であった。もぅ最高のコメディ映画に仕上がっているのである。

必然的にアメリカでは大ヒット。製作費$60million(約73億円)に対して、興業収入はなんと$266million(324億円)。文句無しの大成功であった。


〇メーキング講演

この日は、まずメーキングの講演が行われ、その後、全米公開に先駆けてLA SIGGRAPH参加者の為に、特別試写会が開催された。

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※講演のパネラーの顔ぶれ

Luca Prasso - Co-Character Technical Director Supervisor, Shrek
PDI/DreamWorks

Jonathan Gibbs - Lead Effects Animator, Shrek
PDI/DreamWorks
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この作品には、総勢275人のスタッフが参加。最先端のテクノロジーを駆使し、美しい映像を作り上げた。ツールの多くは自社開発のオリジナルで、レンダラもオリジナル。アニメーションには、Mayaも使用しているそうである。

この作品のCGの狙いは「フォト・リアリスティック」な中にも、どちらかと言えば「おとぎ話の世界を美しく見せる」事にある。

おとぎ話という特徴上、美しい自然の風景が沢山登場する。この裏側には、テクスチャ・アーティストの大活躍があった。木は1つ1つモデリングされており、28,186本の木と30億枚の葉がCGで製作された。

今回、舞台がおとぎの国という設定で、それに合わせたおとぎ話のキャラクター達が沢山登場する。ドラゴン、騎士等の主要キャラクター68種類がモデリングされた他、クマ、オオカミ、そして何故かシンデレラ、白雪姫、7匹の小人等、助演級の31種類のキャラクターが「これでもか」と登場する。

最終的にモデリングされたキャラクター数は総勢250人(匹)にも及ぶという。

この作品ではCGで表現する事が難しい、皮膚、毛皮、炎、液体等の全てのジャンルにチャレンジしている。

特に、キャラクターの皮膚の表現や動き、Fiona姫のドレスの布の表現等には、細心の注意が払われ製作が行われた。それぞれに専門の担当者がつき、自社開発ツールを駆使した。髪の毛の表現は、技術的な部分よりも、数が物量的に多い事の方が大変だった、との事である。

また、独自のパーティクル・システムによる液体や泥の表現や、ボリュームレンダリングによるエフェクト効果等も駆使されている。

レンダリングには、SGIやLinaxベースのNTマシンが投入されたが、最も時間がかかったシーンは、ボリューム・レンダリングによるショットで、1コマ約40時間も掛かっているそうである。

キャラクターアニメーションは、特に主役級のロバ、Fiona姫、Shrekの動きと表情が見事だった。日本とアメリカの作品での文化的な違いに、表情の表現がある。アメリカでは、よくゼスチャーや顔の表情で、状況表現を演出する事が多いが、この作品ではそれが非常に良く出来ていた。

Shrekの表情は豊かで柔らかく、彼が表情だけで芝居するシーンでも場内は大爆笑になっていた。

また、ロバのコミカルな動きや、Fiona姫のしなやかな動きは素晴らしかった。

この作品のキャラクター・アニメーションはすべて手付けで、モーション・キャプチャは使用していないそうである。(この解説が出た瞬間、場内から拍手が沸き起こっていた)

PDI/DreamWorksでは、もう既に次回作「Tusker」がプロダクションに入っている。フルCG映画を製作するプロダクションとしては、Pixarと並んで今後が期待される存在である事は間違いない。


 
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