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映像ジャーナリスト 鍋 潤太郎の随筆による、ハリウッドVFX情報をいち早くお届けします。

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画像: 記者会見でのスナップ
     左から、ジョセフ・チュー氏(プロデューサー)、荒牧伸志(監督)、
     高橋哲也(映画スコア)、たけうちきよと(脚本)、三宅澄二(製作)の各氏

 


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フルCG長編アニメーション映画『アップル・シード』の続編にあたる映画『EX MACHINA -エクスマキナ-』が、ロサンゼルスで開催されたジュール・ベルヌ映画祭(Jules Verne Adventure Film Festival)において12月15日(土)プレミア上映され、そのクオリティは目の肥えたハリウッドのプレス陣をもうならせた。

この映画祭は、フランスの作家ジュール・ヴェルヌ(Jules Verne)の名にちなんで開催されているパリの映画祭「ジュール・ヴェルヌ映画祭」の米国版として、12月10日から15日までロサンゼルスのダウンタウンで開催された。

『エクスマキナ』の上映は、LAダウンタウンにある劇場Los Angeles Theatreで行われた。この劇場はハリウッド黎明期の1930年に建造されたエレガントな内装の歴史ある劇場で、これまでにも数々のハリウッド映画の関係者試写会や、LAでのシーグラフではMAYAユーザー会等にも利用されている。

この日は、上映の前後に荒牧伸志(監督)、たけうちきよと(脚本)、高橋哲也(映画スコア)、三宅澄二(製作)の各氏がステージ上に登場。製作にまわつわるエピソード等を披露した。また、同作品プロデューサーで日英堪能なジョセフ・チュー氏が通訳を務めた。

上映後に行われた記者会見では、ハリウッドのプレス達から多くの質問が飛んだ。「正直何も期待しないで観たのだが、ストーリーやクオリティの高さに驚いた。一体、どれ位の製作期間で作ったのか」という質問に対し、「アニメーション作品として更に高いクオリティを目指した事もあり、現場の作業量は前作の2~3倍増となった。また2作目はストーリー新たに開発した事もあり、製作には2年以上を費やした」という監督の言葉に、記者達は熱心にメモを取っていた。

また、一作目の「アップル・シード」を見て感動した、ミウッチャ・プラダ(プラダのオーナー兼デザイナー)が「映像は素晴らしいのに、なぜか衣装が劣っている」と『エクスマキナ』の衣装デザインを申し出たという、ユニークなエピソードも披露された。

こうして日本発のフルCGアニメーション映画が、実際に海外の映画祭で評価されているのを目の当たりにして、日本の映像業界の可能性と未来を感じずにはいられず、筆者自身も楽しく感動的なひとときであった。

 


 


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