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映像ジャーナリスト 鍋 潤太郎の随筆による、ハリウッドVFX情報をいち早くお届けします。

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僕は、先々週の土日に会社で仕事をしていたので、先週の火曜と水曜日にその代休を取りました。

平日に休める事はそうそうないので、こーゆー時の為に考えていたプランを実行に移す事にしました。

そこで、ハリウッドはパラマウント映画のスタジオ見学に出かけたのでした。

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有名なパラマウント・ピクチャーズのスタジオは、ハリウッドサイン(山に、HOLLYWOOD って書いてある、アレですな)の丁度、真下にあります。

ここは、テーマパークではなく、現役の映画&テレビのスタジオです。
しかし、平日の営業時間内に、一般向けの見学ツアーを実施しています。

ツアーは月~金曜の、9:00AMから2:00PMの間に行われ、誰でも見学出来ます。
拝観料(笑)は$15.00で、所要時間は2時間です。

ユニバーサル・スタジオのような、アミューズメントパーク系のスタジオツアーに飽きてきた方や、映画ファン特撮ファンの方には、穴場だと思いますよ。
では、このツアーの内容をご紹介。

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有名なメインゲート(パラマウント映画の門)の近くに、ツアー用のパーキングがあります。そこに車を止めて、メインゲートまでテクテク歩き、ゲートの右側にあるゲスト用の入り口でボディ・チャックを受けます。

有名俳優とか、大物プロデューサーとか、所謂VIP が仕事をしている映画スタジオの敷地の中に入るので、空港のゲートと全く同じ、金属探知機で凶器を持ってないか、チェックされる訳です。

中に入るとお土産屋に案内されます。そこで、まずツアーのチケットを買います。ツアーの開始時間になるまで、そこでお土産を見たり、プ~ラプラして時間をつぶします。

そーこーする内に、時間になり、お店の前に集合になりました。
この日の見学者は40人位。2班に別れての見学ツアーとなりました。

パラマウントは、前述のようにテーマパークではない為、ガイドさんに金魚のフンみたいにくっついて、スタジオ内を『歩いて』見学します。

参加者の中には、てっきりユニバーサル・スタジオのようにトラムに乗って回るツアーだと思っていて、驚いてた人も。

徒歩だと聞いて、トホホと言ってました(そんな訳ねーだろう)。

パラマウントのスタジオを一言で言うと、『成城の東宝撮影所をちょっと広くして、建物を全部ぶっこわして、キレイでお洒落なのに建替えた』ような感じ。

特撮プールがあるところなんか、そっくりだし(笑)

まずは、パラマウントのゆかりのある建物の見学。故有名プロデューサの名前がついた建物等を見学します。それから、パラマウント・シアターへ。ここは、映画の試写を関係者を招いて行うゴージャスなシアター。キャパは 500人弱で、素晴らしい内装を施した、立派な劇場です。

このシアターは、92年に出来たそうです。中にも入れます。実際に、客席にも座られてくれます。試写の際、監督やメイン・キャストは、映写窓の下の『ボックスシート』に座るのだそうです。

折角なので、見学者全員で、同劇場のトイレを使ってみました(笑)。
トイレは普通のトイレでしたよ。

続いて、いよいよサウンド・ステージエリアへ。

ここからは、撮影禁止です。カメラは携帯してても良いけど、撮影はダメ、と言われました。

ステージ近辺の雰囲気は、日本の大映、日活、東宝、国際放映等のスタジオの雰囲気と一緒。『撮影所』、って感じ。嬉しくなってニコニコしていました。

本物のステージなので、当然、撮影もやっています。

折しも、ステージNO4では、"STAR TREK - DEEP SPACE NINE" の撮影中。
ステージ横には俳優の控室のトレーラー、冷房用の大形の換気車等が。

ツアーはステージの中へは入れませんが、入り口から中を覗く事が出来ます。
宇宙船の内部のセットが並んでいるのが見えます。興味深々ですねー。
トレッキーな人には、正に垂涎ものと言えます。

STAR TREK は、複数のステージに跨がって撮影していました。力が入ってます。

続いて、モデリング部門(大道具さん)や、コスチューム部門(衣裳さん)を見学。モデリング部門では、STAR TREK の宇宙船の壁にハメ込む、パネルを製作していました。

各部門を回って、音楽専門のスコアの部門と、音響の部門の見学になったのですが、ガイドさんが確認したら、スタジオは『本番中』でダメでした。残念。

でも、小道具さんの建物で、いろいろ面白いものがありました。

○アダムス・ファミリー2で使った、パパと叔父さん兄弟の肖像画。本物。
○なぜか、『宮本武蔵先生の墓』と書いた写真。何に使ったんだろ?
○フォレスト・ガンプのテーブルとソファ。本物。
○その他

うーん、面白い。

最後に、特撮プールを見学しました。

ここは、普段は水を抜いて、駐車場として使っています。
撮影が入ると、何万ガロンもの水を入れて、プールにする訳です。

大きさは、東宝の特撮プールの6倍はあるかな。深さは1.5M 位。

プールの奥に、背景用の壁(ビル6F建て位の高さ)があり、これは青に塗ってあります。これは、ブルーバックとして使うそうです。

この特撮プールは、スター・トレックの4作目『遥かなる故郷』で、クジラを放流するシーンや、『コンゴ』、『ウォーター・ワールド』のハワイロケで撮りこぼした部分の撮影等に使ったそうです。

(『ウォーター・ワールド』って、パラマウントじゃなくて、ユニバーサルの作品なんですが、こーゆー事はよくあるみたいですね)こんな感じですが、観光目的に作られたテーマパークとは、またひと味違った趣きがあり、なかなか楽しかったです。


パラマウント・スタジオ 見学ツアー オフィシャルサイト
http://www.paramountstudios.com/special-events/tours.html

 
関連記事:
ソニー・ピクチャーズのスタジオ見学ツアー(02/21/2010)


 
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