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映像ジャーナリスト 鍋 潤太郎の随筆による、ハリウッドVFX情報をいち早くお届けします。

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著者注:2012年の記事です。
 

デジタルドメイン・メディアグループ(以降DDMG)は9月11日付でチャプター11による会社更生法に基づく倒産を申請していたが、VFXプロダクション部門はこの程、倒産手続きから脱却。同部門は売却され、無事に存続される見通しが確定した。

ちなみに「チャプター11」は、ユナイテッド航空やアメリカン航空、そしてコダック等が適用を受けている、再建型の倒産処理手続きで、会社がすぐさま消滅する「チャプター7」とは異なる。

破産手続きの一環として、VFX制作を行っているプロダクション事業部門はオークションの形で売却先を募集。9月13日、投資グループ会社サーチライト・パートナーズ・キャピタル(Searchlight Partners Capital)が1500万ドルでの買収意思を表明した。

CEOに就任した、DDコマーシャル部門の生え抜きであるエド・ウルブリッチ氏は歓迎の意を表明、現在進行中の映画プロジェクト等を考慮し、敏速なるオークション実施を希望した。

しかし、慎重な破産処理を厳守する破産裁判所の裁判官より「オークション実施を急がないよう」牽制が入った。その後、9月22日、破産裁判所による破産オークションにおいて、DDMG子会社でVFX制作部門であるデジタルドメイン・プロダクションの売却に6社が入札を表明。

最終的に、北京スタジオの新設事業で業務提携していた中国の小馬奔騰と、ムンバイ (インド)とロンドン(イギリス)のスタジオ新設事業で業務提携していたリライアンス・メディアワークス(Reliance MediaWorks)が最高額を提示し売却が正式決定。売却額は3020万ドル(約30億円相当)。

会社の権利の70%を小馬奔騰が、30%をリライアンス・メディアワークスが持つ事に。この売却により、ひとまずベニス、サンフランシスコ、バンクーバーの3箇所のVFXスタジオは継続が正式決定した。

 

著者追記:

1228日、DDMGは、同グループ傘下の2D->3D変換専門スタジオIn-Three Inc、および同社が持つ特許を、破産裁判所のオークションによってRealD$540万ドル(5億4千万円相当)で売却した。

 


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