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映像ジャーナリスト 鍋 潤太郎の随筆による、ハリウッドVFX情報をいち早くお届けします。

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(注:筆者は98年当時、勤務していた日系CG会社のWEBサイトで、ハリウッド・レポートの連載を掲載していた。それを読んだメディアの方から原稿の依頼が入るようになり、これが、結果として、ジャーナリストとして活動するキッカケとなった)



冬ですねぇ(笑)

本欄では、明るく脳天気で平和なロサンゼルス地方から、

・お金を払っても得られないような、貴重な情報を無料で

・お金を払ってまで聞きたくないダジャレを、問答無用で

今日も楽しくお届けしております。

本欄は、米国西海岸からのリアルタイム情報発信基地として、日本の皆さんのお役に立てれば、と思ったりしている今日昨日おとついでございます。(なんだそれ)

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さて。最近雨の日が多いですが、今日は良い天気のロサンゼルスです。

そのロサンゼルスで、今月もLA SIGGRAPH が行われましたので、今日はそのお話をお届けします。

 

今回は、珍しく土曜日を丸1日使っての、LA SIGGRAPHでした。

土曜日は、ユダヤ教徒の方々が教会に行く日です。

なので、アメリカでは、こんな会話が、そこかしこで聞こえてきそうです。

ユダヤ教徒の方 『土曜日だから、教会へ行こう』

キリスト教徒の方『今日かい?』(自爆)

まさに、アメリカならではの光景と言えます(そんな訳ね~だろう)。

....さて。

今月のテーマは『とらばーゆ(笑)』で、CG業界への就職や、キャリアアップを考えている人達を対象にした講演会でした。

会場は、ダウンタウンのオムニホテルで、ここは昨年夏の SIGGRAPH'97の時に、『シーグラフ東京』のパーティが開かれた場所でもあります。

この日はあいにくの雨でしたが、LA SIGGRAPHとしては高めの$25.00の参加費(非会員は$50.00)にもかかわらず1000人近くの参加者があり、大盛況でした。

参加者の年齢層は広く、下は親に連れられた高校生、上は頭が剥げ上がったシニアクラスの方々で、この業界に対する注目度が伺えました。

その意味では、CG業界の人ばかりではなく、これからこの分野に参入したい転職組も多かったように思います。

それを意識してか、講演の内容も、バリバリのプロ向け、というよりは、入門者向けの講演が多かったですね。

別室では、CGの教育機関がブースを構え、生徒の募集やクラスの案内を行い、大勢の人でにぎわってました。

では、その内容を簡単にご紹介。

 


LA SIGGRAPH Presents, Saturday, February 7th:

"CAREER BOOT CAMP"

Omni Hotel - 930 Wilshre Blvd, Downtown Los Angeles

9:00am-5:00pm

・Demo Reels / Portfolios / Resumes
・Internships
・Demo Reel Nuts and Bolts
・Networking
・Digital Careers in the 21st Century
・The Future of the Industry

 



◯キャリア・ブート・キャンプ

いくつかのテーマに別れて、各部屋(ホテルの大広間)で講演が並行して行われました。

参加者は、自分の興味のあるテーマの講演を選ぶ事が出来ます。

では、僕が参加した講演の内容を簡単にご紹介します。

◇デモリールの作り方 
   ・デモリールをどのように作ればよいか。
・構成について。
・どんな内容が好ましいか。
 

◇レゾメ(履歴書)の書き方
・リクルーターからみて、好ましいと思われるレゾメの書き方。
・逆に、好ましくないレゾメの例。

◇ポートフォリオ(ドローイングやペインティング、等)
・どんなポートフォリオが望ましいか。
・デジタルメディアで送付する場合の注意点。


◇インターンシップについて
・インターンシップは狭き門である。
  ・「セルフ・モチベーション」が大切。
・募集のタイミングは、各社に問い合わせる事。


◇面接について
・携帯電話を切っておく。


◇21世紀のデジタルキャリアと、市場の今後
・新聞を読んで、業界の動向を把握しておく。
・業界の歴史を可能な限り勉強しておく。

これからこの業界を目指す方は、ご参考になさってみてください。

それではまた。

追記:
これらの詳細情報や、ハリウッドVFX業界の最新就職の動向は、「ハリウッドCG業界就職の手引き」という書籍とDVDで詳しく述べられていますので、ご興味がおありの方は是非ご参考ください。


 

   過去記事はこちらからどうぞ 全目次
 



このサイトに含まれる記事は、日本のメディア向けに
書かれたものを再編し、ご紹介しています。

著者に無断での転載、引用は固くご遠慮下さいますよう、
お願い申し上げます。

転載や引用をご希望の方は、お問い合わせページ
よりご連絡下さいませ。

(C)1997-2010 All rights reserved  鍋 潤太郎 


 

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(注:筆者は98年当時、勤務していた日系CG会社のWEBサイトで、ハリウッド・レポートの連載を掲載していた。それを読んだメディアの方から原稿の依頼が入るようになり、これが、結果として、ジャーナリストとして活動するキッカケとなった)

連載が150回を迎えました。 

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折角なので、今日は楽しい話をしましょう。(なんだそれ)

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毎月開催される、LA SIGGRAPH (御本家SIGGRAPHのLAの分化会)のレポートを読まれた、とある読者の方から、こんなメールが来ました。

 

 >SIGGRAPHといえば今年は25周年ということで最高の盛り上がりになりそうで

 >今から心はOrlandoですが、よくある『SIGGRAPH 視察ツアー』の旅行代金はと

 >~っても高く、会社の経費でもなければこの御時勢に自腹きるのはちょっと痛

 >い。最近、同僚は上司の顔を見るたびに「SIGGRAPHつれてけ~」とせまってい

 >ます(笑)。そこで、安上がりでお気軽にSIGGRAPHに参加できる良い手はない

 >ものでしょうか?

僕も、今の会社に就職してLAに侵攻する前までは、毎年自腹で夏のSIGGRAPHに参加してたクチです。

ダラス、ラスベガス、シカゴ、オーランド、ロサンゼルス等、あっちこっちに行きました。

この、毎年夏にアメリカに行くのが唯一の楽しみで、この為にお金を貯めては夏休みを取ってSIGGRAPH に行ってましたね。

なので、こんな格言が生まれたりしました。

『痩せたい痩せたいと言いながら、毎晩焼きイモを食う女性と、金がない金がないと言いながら、毎年SIGGRAPHに行くヤツは、同じくらいアホである。が、わかっちゃいるけど止められん』
(By 鍋 潤太郎)

....そんな訳で、今日は安くSIGGRAPHに行く為の作戦を、一緒に考えましょう。

まだ2月で、SIGGRAPHまで半年もありますが、5月を過ぎるとホテルも埋まり始め、6月位から手配したのでは航空券が満席で、手遅れになる事もあります。

それに、お金も貯めておく必要があります。

SIGGRAPHに行くなら、そろそろ準備や心構えをしておく時期なのです。

※本欄で述べられている事は、著者の経験を紹介した一例であり、本欄の内容を読んだいかなる影響についても、本欄は責任を負いかねます。
あらかじめご了承下さい。

※本欄では、SIGGRAPHの詳細に関するご質問、個々のご旅行のプランに関するご質問、ホテルの予約や航空券の手配、お出迎え、観光案内等のご要望等にはお応え出来ません。あらかじめご了承ください。

※本欄で述べられている駄洒落や高度な自爆ネタは、アメリカ合衆国著作権法の基に厳重に保護されていません。著者に無断で駄洒落を流用したり、講演、放送、宴会等で自爆する事は、原則として推奨されています。
頑張ってください。

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○はじめに

僕は日本で働いていた頃、毎年のように自腹でSIGGRAPHに行ってました。

CGプロダクションの薄給ではリッチな旅は難しかったので、自分でツアーを組んで安上がりな『超貧乏ツアー(笑)』をやってました。

よくある『SIGGRAPH視察ツアー』は、ベテランの添乗員の方が同行し、めんどうな手続きはすべておまかせで、ホテルは1流ホテル、という至れり尽くせりの反面、料金がポケットマネーから出すにはちょっと高めです。

では、どうすれば安く行けるのでしょう?

○パックツアーを利用する

旅慣れた方なら、自分で全て予約して安く行く『個人旅行』も便利ですが、海外が初めての方や、英会話が苦手、という方には、『パックツアー』を利用するのがオススメかもしれません。

『ABロード』等の海外旅行情報紙を読むと、『オーランド5泊6日・自由自在』等の、現地まで連れて行ってくれて、後は自由行動、というタイプのパックツアーがあります。

これらは航空券やホテルがパックになっている為、料金も手頃で、ホテルもけっこう良いランクのホテルになっている事が多いようです。

滞在中は自由行動が出来るので、遊びに行こ~が、SIGGRAPHに行こ~が、思いのままです。

これらのツアーは、人気があるので早めに手をつけるのが吉と言えます。

○個人旅行

ある程度旅慣れしていて、英語も少し出来て、レンタカーを借りて走り回ったりするのがお好きな方には、『個人旅行』が楽しいかもしれません。

格安航空券の専門店(HIS 等)で自分で航空券を買い、安いモーテル等を日本の系列支店や代理店に連絡するか、旅行代理店を通じて、予約します。

アジア系航空会社(シンガポール航空、タイ航空、大韓航空、アシアナ航空等)は料金が比較的手頃で、僕もよく利用していました。

毎年夏のSIGGRAPHは、なぜか航空運賃が一番高い時期に開催されます(泣)。

オフシーズンなら、日米の往復で4万円後半から5万円位で買える格安航空券が、この時期は17万円から20万円位します。

今年の開催地は東海岸のフロリダ州、オーランドなので、直行便ではなく、LAやサンフランシスコ等で国内線への乗り継ぎになる事が多く、若干割高になる事も予想出来ます。

この為、ケースによってはパックツアーの方が安上がりになる場合もあると思います。

しかし、レンタカーで安宿に泊る、『アメリカ流の気楽な旅』もなかなか捨てがたい、という方にはオススメです。

僕はずっーとこのスタイルでしたね。

僕の知人や友人で、毎年SIGGRAPHで顔を合せる『SIGGRAPH常連』の方々も、このスタイルが多いようです。

夏休み向けの航空券は6月後半にもなると、空席が無くなる程の人気です。
航空券も、早めに手をつけておくのが吉と言えます。

○今年はオーランド

SIGGRAPH'98は、7/19-24の期間、フロリダ州はオーランドのコンベンションセンターで開催されます。

Web はこちら。 <http://www.siggraph.org/s98/s98main.html>

オーランドには、

◇ディズニー・ワールド
山の手線1周位のスゲェ広いスペースに、Magic Kingdom,Epcot Center,MGM Studio, 等のディズニーのテーマパークがあります。

◇ユニバーサルスタジオ・フロリダ
ハリウッドにあるユニバーサルスタジオのフロリダ版。
"Terminator2 -3D" "ハンナバーバラの魅惑の世界"等、フロリダにしかないアトラクションもあります。

◇シーワールド
イルカのショー等、いろんな海関係のアトラクションがあります。

◇ケネディ宇宙センター
本物のNASAの打ち上げセンター。見学コースもあり、スペース・シャトルの巨大な移動台等が間近で見学出来ます。

運が良ければ、本物のロケットの打ち上げを見る事も出来ます。

◇キー・ウェスト
点在する島々が橋で結ばれ、両側は大海原。アメリカ合衆国の最南端のキー・ウェストまで行けます。映画"True Lies" で、ハリアーが橋の上のバンを攻撃するシーンでおなじみ。ドライブに最高。

◇1日1回の大雨(本当)
湿地帯なので、毎日1回、午後に大雨が降ります。でも、すぐ止みます。

◇ワニ
ワニが出てきて、コンニチワ。(なんだそれ)

等があり、SIGGRAPH以外にも沢山の楽しみがあります。

○おわりに

僕は、SIGGRAPHは特に学生の方に見て欲しいと思っています。

なにしろ、アメリカの最先端のCGやトレンドを頭の柔らかい時期に見ておくのは非常に重要ですし、その1回の旅が後々の人生に多大な影響をもたらす事もあります。

これから日本のCGを担っていく次世代の人達には、是非知ってもらいたい事が、そこには溢れています。

僕も学生の時、親から金を借りて、1986年のダラスのSIGGRAPHに友人と『貧乏ツアー』を組んで行きましたが、その時の興奮と感動は今でも覚えていますし。

僕は、初めてアメリカを訪れたその時、町を歩く異人さん達を見て、

『よくも、まぁ、これだけアメリカ人ばっかり集めたもんだなぁ』(あほか)

と思いました。

....このレポートが、SIGGRAPHに行きたい方のご参考になればと思います。

それではまた。


 

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