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信頼出来る消息筋によると、Sony Picturesが撮影準備を進めていた「スパイダーマン4」が、監督の交代劇により、脚本も含めゼロから全部仕切り直す事になったという。
これまで、前3部作をヒットさせたサム・ライミ監督が4作目の制作準備を進めてきたが、ハリウッドでたまに発生し、しかも最もやっかいな問題の1つとして知られる"creative difference"(クリエイティブ面での相違)が原因として、残念ながら降板する事になってしまった。
[画像:LAはカルバーシティにあるSony Pictures本社 (筆者撮影)]
この撮影は2月からスタートする予定で、筆者もSony Picturesの映画スタジオに組まれていた一部セットを見る機会があったが、それも取り壊される事になる。
代わりに白羽の矢が立ったのが、映画「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ監督。
しかし、キャストは完全に一新され、ストーリーも「高校生が主人公」という新しいタイムラインに変更し、新たに3部作として制作するらしい。
俳優トビー・マグワイアのスパイダーマンが、もう観れないと思うと少々残念である。
(女優ローズマリー・ハリスが演じるメイおばさんとか、味があって好きだったのにな~)
…さて、これだけでレポートが終わってしまうと、単なるタブロイド記事になってしまい、大阪の読者の方からツッコミが入るかもしれないので、VFXの話題にも触れておく事にしよう。
VFXが絡む大作でこういう問題が起こると困るのは、この作品のVFXを担当する予定だったエフェクト・ハウスや、このプロジェクトをあてにしていたフリーランス・アーティストの方々であろう。
当初のプランでは来年5月の公開予定だったので、VFXを含むポスト・プロダクションは今年初夏位から本格始動の予定だった事だろう。
エフェクト・ハウスやフリーランサー達も、それを意識してスケジュールを組んでいた事が推察される。
しかし、新しいスケジュールでは、映画の公開は2012年の夏という事になっている。
ポスプロの開始時期はここからラフに逆算すると、早くてもせいぜい2011年の秋位だ。つまり、丸1年空いてしまった事になる。
今回のこの空白が、新たなレイオフやVFXスタジオ閉鎖に結びつかないか、心配する今日この頃である。
ちなみに、過去に映画プロジェクトの仕切り直しが影響し、閉鎖になったVFXスタジオには、映画「スーパーマン リターンズ」の監督交代劇が影響して閉鎖になったESCの例がある。
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