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今年の映画賞の話題を独占している映画「ベンジャミン・バトン」。
このVFXは、8つの異なるVFXスタジオが分担して作業を行う非常に大掛かりなものだったが、中でも、402ショットという驚異的なショット数をこなしたメインVFXベンダーで、しかもベンジャミンの顔面をすべてCGで表現したデジタル・ドメインが、この程同作品のVFXメーキングを紹介するWEBサイトを、パラマウント・スタジオの為に制作、そしてパブリック(一般向け)にも公開した。
http://www.benjaminbuttonfx.com/
このサイトでは、現在発売中の米国版CineFex誌(日本語版での登場は次号)や、新聞&テレビなどの全米メディアでは既に紹介されているCGメーキング映像をわかりやすく解説、ベンジャミンの顔面をどうやってCGで表現したのか、等を理解する事が出来る。
[画像:三橋 忠央氏]
さて、この「ベンジャミン・バトン」の一連の作業では、デジタル・ドメインのテクニカル・ディレクター三橋 忠央氏が中心となりメンタル・レイのシェーダー開発を進めるなど、日本人スタッフも大活躍している。
筆者は、2002年に三橋氏が映画「マトリックス2」を担当していた頃、インタビューを行った事がある。この記事はCGワールド誌の2002年3月号(Vol.43号)「海外で働く」に掲載された。
(この記事は、CGワールド誌のバックナンバー、および現在発売中の「海外で働く日本人映像クリエイター」[ボーンデジタル刊]でもご一読頂く事が出来る。)
さて、筆者は現在、この「マトリックス2」から現在に至るまでの三橋氏の活動を、CGワールド誌の3月末発売号「ボーディングパス」のコーナーでご紹介するべく、準備を進めている。ご興味のある方は、是非ともチェックしてみて頂きたい。
余談:
この、映画「ベンジャミン・バトン」。アメリカでは「ボタン」なのだが、なぜ邦題は「バトン」なのか、ハリウッドのVFX業界の日本人の間では話題になっている。
映画の冒頭で、大量の釦(服のボタン)が降り積もり映画スタジオのロゴになるというお洒落な前振りがあるのだが、これは主人公の苗字が「ボタン」だからである。
それが、邦題では何故「バトン」になってしまったのだろうか…?
映画の中で、バトンをクルクル回すシーンは1つも登場しないし、少し理解に苦しむところである。
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